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機関誌【一期一会No.141】が発刊されました。

機関誌発行

2026.01.19 2026.04.02

インフレ・人口減少・人手不足」にどう対応するのか
~ 「一期一会」を大切に生きる ~
~ 「学び」に年齢は関係ない ~

 

 

理士法人TACT髙井法博会計事務所

TACTグループ関連12社 代表
会長 税理士  髙井 法博

新年、明けましておめでとうございます。
昨年のTACT経営研究会の新春賀詞交歓会記念講演で、元財務事務次官の矢野康治先生にご講演いただいた。先生は次官在任中の2021年、憂国の情から「このままでは国家財政は破綻する」と文藝春秋に寄稿された。内閣をサポートする側である省庁のトップが、内閣が編成する補正予算を「ばらまき」と表立って批判された勇気に感銘を受け招聘し、ご講演をいただいた経緯・講演直後に便箋七枚にわたる手紙をいただいたことは、136号・137号とに分けて掲載をさせていただいた。知人の財務省キャリア官僚に矢野先生のことをお話ししたところ、『あの方は「国士」です』と言われた。矢野先生は財務省きっての財政規律論者として知られ、歴代の政権幹部にも「臆することなく直言してこられた」とお聞きした。
一、日本の最大の課題は、インフレである
矢野先生の警告とは真逆の政策が、『責任ある積極財政』を掲げ行われている高市早苗内閣である。昨年の12月末に巨額な「2025年 補正予算案」が可決成立した。財源の過半を国債の増発で賄った。さらに昨年末に発表された「2026年度予算案」では、税収は84兆円弱の中で国債発行が30兆円弱と、過去最大の総額122兆円を決定した。市場は長期金利上昇と円安で警告をしている。円安は輸入物価を高くし、インフレを益々増大させる。日本の消費者物価指数は2022年4月以降、政府・日銀が物価安定の目標とする「前年比2%上昇」を一貫して上回っている。インフレは、今年の4月に足掛け5年目に突入する。金利も大きく上がり、26年予算案国債費の中では想定金利は年3%としており、10年物国債金利は1月7日現在、2.12%となっている。
二、『人口減少・人手不足』は国難とも言える
このことについては従前から言い続け、また当機関紙でも述べているため、ぜひバックナンバーをご参照いただくと共に、私が本年3月13日に行う「プライシングセミナー」(一日かけて実習も行う9時間のセミナー)にぜひ参加いただきたい。人件費の急激な上昇は2024年から始まり、今年も大手優良企業は価格転嫁もされており5%の賃上げが予測される。但し、中小零細企業は退職防止のために赤字の中で賃上げを行っているが、労働分配率は平均78%と、大手優良企業:38%、中小企業:50~60%と比べて大きな差があり、65%を超えると赤字企業となる可能性が高い。価格転嫁率は色々なデータがあるが40%未満が多く、倒産は急激に増えており、2025年は13年振りに1万1千軒近くになり、また、この陰で廃業・解散が倒産の6~7倍発生している。人口減少については、2024年度は死亡数:161万人、出生数:68万人と、一年で▲93万人が減少しており、まさに国難的減少で過去最高を記録し続けている。このあたりのお話は1月19日の新春賀詞交歓会にて講師をお務めいただく熊野英生先生に詳しくお話をいただく予定である。希望される方はご連絡をいただけば、当日の録音テープを貸し出しさせていただく。
三、『一期一会』を大切に生きる
昨年12月、大同生命保険㈱と㈱TKC共催の企業防衛サミットへ出席のため、3日間東京に出かけた。その際、お世話になった方々にも年末の挨拶を兼ねてお逢いしてきた。表彰式の翌日にお逢いしたのは、元日本銀行総裁であられる白川方明先生(TACTグループ中央研修センター 第二期工事完成披露式典記念講演 講師)、前述した元財務事務次官の矢野康治先生と経済エコノミストの熊野英生先生の御三方。日本経済の舵取りの中心にみえた皆様に、現在の高市早苗内閣の施策や、今後の日本・世界の経済の展望をお聞きした。情報交換をさせていただいた3時間はとても貴重で勉強になり、そして大変楽しい至福の時間でもあった。御三方とも本音でお話しくださったが、かつて日本の政治・経済の中心におられた方々であり、記事としての公開はオフレコ部分もあり控えさせていただく。その翌日は、『人生の師』のお一人である花房正義先生(元日立キャピタル㈱ 社長・会長、元㈱日立製作所 取締役)を訪問。花房先生は92歳を超えておられるが、まさに頭脳明晰で矍鑠としておられ、昼食をとりながらご指導をいただき、嬉しい時間を過ごさせていただいた。なお、花房先生は前述の白川先生に引きあわせ、ご縁を繋いでくださった方でもある。
四、「学び」に年齢は関係ない(AI活用の重要性)
最後に訪問したのは、虎ノ門法律経済事務所の理事長 千賀修一先生である。一時体調を崩され心配していたが、すでに仕事に復帰をされており、ふと「そういえば、髙井先生はAIを活用されていますか?」と問われた。社員の中には既に活用している者もいるが、私自身はほとんど活用していない旨をお伝えしたところ、「じゃあ、試しにちょっとやってみましょう!」と千賀先生のデスクに案内いただいた。次々と口頭で指示を出し、30分程で40枚にわたる資料を打ち出された。その内容は、一部はどうかと思うところもあるが、これを基に取捨選択して自分の考えを加えれば大幅な時間短縮が図れる。実務に積極的に活用されている姿を拝見し、私は「業務への活用は、このようにするのか」と大きな衝撃を受けた。本年は「AIの活用」が、より一層大きなテーマとなる年である。近年、生成AIをはじめとする人工知能技術の進化と普及は目覚ましく、仕事の在り方そのものを変えつつある。なかでもChatGPTに代表される対話型AIは、瞬時に大量の情報を提供し、業務のあらゆる場面で力を発揮する存在となっている。これを上手に使いこなせば業務効率や一人ひとりの生産性が向上し、組織全体の付加価値が高まる。AIはデータ処理や文書作成・情報分析において人間の能力を越える力を持ちつつあり、これを経営にどう活かすかが、今後の企業を左右する要因になるのは間違いない。AI活用は、もはや「選択」ではなく「必須」である。千賀先生は私より3歳年上で、現在82歳。にもかかわらず、新しいことをどんどん取り入れ業務効率を図られているお姿に、私は強い刺激を受けた。学びに年齢は関係なく、成長に終わりはない。AIの活用とは若い世代だけのものではなく、挑戦する意思を持つすべての者に平等である。しかし、便利なものほど使い方を誤ってはならない。AIはあくまで「道具」であり、大切なのは「どう使うか」・「誰が使うか」である。特に、税務・会計という「信頼」が要となる分野では、誤情報や倫理的逸脱に対し、人による最終確認が不可欠である。AIの出力結果を鵜呑みにせず、最終的な判断・責任は、あくまで「人間」にあることを決して忘れてはならない。また、AIに頼りすぎることにも注意したい。考えることを放棄し、調べる努力を怠れば、我々の専門性は形骸化し、信頼を失うことに繋がりかねない。だからこそ、改めて「自分で考える力・調べる力」を養う必要がある。AIを活かすのも殺すのも使う人次第で、より一層、人財育成が重要となる。私はこれまで「人の成長なくして企業の成長なし」と言ってきた。AI導入の本質は「人を成長させること」にあり、企業の価値は、結局のところ「人」によって決まる。本年は『創業五十年』という節目の年にあたり、改めて原点を見つめ直すと、貧しかった少年時代、新聞配達をしながら感じた悔しさ。高校進学の道を奨学金によって開いていただいた恩人との出逢い。その後の会社員時代、死に物狂いで改善・改革を日々行い、会社の再建を行う機会をいただいた。そして独立。道のりは決して平坦ではなかったが、その全てが尊く、かけがえのない学びであった。その積み重ねが、今のTACTグループの原点となっている。「会社は我が子である」との想いで、人生の全てをかけて築いてきたこの組織を、今後いかに次世代へ継承していくか。私に課せられた最後の大仕事である。守るべきものを守り、変えるべきものを変える。その覚悟が試される年である。TACTグループはこれからも黒字企業製造業としての理念実践型経営を貫き、お客様の高収益型事業構造と盤石な財務体質の確立を支援する活動に全力を尽くし、企業の継続・発展のための活動を次々と行って参ります。本年も変わらぬご支援・ご教導を賜りますよう、お願い申し上げます。

(文責:広報委員会 委員長  髙井 歩実)

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